2014年2月1日土曜日

ROCCAT Kone XTD は本当に Mac で使えるのか

ROCCAT のゲーミングマウス Kone XTD が Mac に対応したというニュースが昨年からチラホラ流れていますが、実際に使ってみたという記事を見かけませんでした。今回、フランス語の記事で1件だけ Mac での使用例を 見つけることができた ので、購入に踏み切りました。

ROCCAT は、ドイツのハンブルクに拠点を置くゲーマー向け周辺機器のメーカーで、日本の代理店は 岡谷エレクトロニクス です。 Kone シリーズは同社のゲーミングマウスの主力製品で、Kone XTD は Kone[+] の改良版に当たります。

Kone XTD の主な特徴として、
  1. 最高 8200DPI の高解像度センサー
  2. EASY-SHIT[+] 機能(後述)
  3. 576kb のオンボードメモリ(ハードウェアマクロ)
  4. 72MHz 動作の ARM プロセッサ搭載
  5. 自在に設定できるイルミネーション
などが挙げられます。しかし、あれですね。 マウスごとき に 72MHz 動作の CPU が入ってると思うと、凄い時代になったものです。子どもの頃に触ったパソコンが 33MHz とかだった訳で、今のマウスはその2倍以上の計算能力を持ってるんですね。何か、ものすごく無駄遣いしてる気もしますけど...

ウスそれ自体のレビューは他所様にお任せするとして、目下の関心事は 本当に Mac で使えんのか ってことです。結論から言えば、今のところ問題なく使えています。それも、 最新の Mac OS X 10.9 Mavericks で 。 ROCCAT の Kone XTD のサポートページ に行くと、確かに Mac 用のドライバが配布されてますが、"tested with Lion 10.7.5." ですからね。2013年9月9日にもなって Lion でしかテストしてないとかどうよ、と。その頃の Mac ユーザといえば「 Mavericks まだ〜?」っていう時期ですよ。せめて Mountain Lion でテストしてくれ、と。

ただ、1つ希望があったのは、件の フランス語の記事 で Mavericks に対応しているらしき記述があったことです。もちろん(?)フランス語が読める訳ではないので、Google 先生に頼んで英訳してもらいましたけど。

で、結果的には問題なく使えているようです。上記のサポートページから Mac 版のドライバをダウンロードしてインストールすると、「アプリケーション」フォルダに "ROCCAT Kone XTD.app" というアプリケーションが入っています。これを起動すると、設定ソフトが起動します。

ちなみに、最初に Kone XTD を Mac に繋いだときに、「認証を受けたベンダーのカーネルエクステンションじゃないけど、いちおうロードしたよ。ベンダーに問い合わせてね」といった趣旨の 警告 が表示されました。おそらく、ドライバの一部が Mavericks の Sandbox の仕様に適合していないためです。

フォントも含めて Windows 臭がプンプンします(笑)。「閉じる」ボタンが右上というのが、ものすごく違和感を感じますね。ここではセンサーの感度などの基本的な設定ができますが、注目は左下の "Mac OS Cursor Acceleration Fix" です。これを "Enable(有効)" にすると、どうやら「システム環境設定」のマウスに関する設定が全てバイパスされるようです。

ここでは、ボタンの割当てを設定できます。「何で2つもあるの?」って感じですが、これこそが EASY-SHIFT[+] 機能 です。 Kone シリーズのマウスは、親指の位置にある2つのボタン(一般的にはブラウザの「進む」「戻る」になっている)に EASY-SHIFT[+] 機能を割り当てることができます。これは、キーボードの Shift と同じく、マウスの各ボタンの機能を別の機能にシフトするものです。

たとえば、手前の親指ボタン(たいていブラウザの「戻る」が割り当てられている)を EASY-SHIFT[+] に設定すると、親指ボタンを押している間は右クリックでマクロを実効する、といったことができる訳です。

左側が通常時のボタン配置、右側が EASY-SHIFT[+] 時のボタン配置を設定するものです。マクロの登録・編集も、ここからアクセスします。

残念というか誤算だったのは、 ミドルクリックがない ことでした。たいていのホイール付きマウスの場合、ホイールクリックがミドルクリックに割り当てられています。 Mac の場合は Command+クリック に相当するもので、ブラウザの「リンクを新しいタブで開く」などに使われています。また、 装飾キー+クリックの割当てもできない ようで、回避手段がありません。というか、むしろこちらの方が深刻で、割当ての自由度が少なからず下がってしまいます。

ここでは、さらに詳細なマウスの挙動を設定できます。たとえば、縦方向と横方向で感度を変えたり、リフトオフディスタンス(マウスを上げたときにどこまで反応するか)を調整したりできます。

このマウスの目玉機能の1つ(?)、イルミネーションを調整できます。マウスの四隅にマルチカラー LED が仕込まれていて、グラデーションのような効果を得ています。点滅させたり、徐々に色を変化させたりと、かなり凝った仕掛けです。

ただ、実際にはそれほど派手な効果ではなく、使っている間は大半が手の影になって見えないこともあって、それほど目を惹く感じはありません。マットブラックを基調としたボディに花を添える程度と言って良いでしょう。

※ マウスパッドが Mad Catz じゃん、と気づいたあなたはかなりのゲーマーですね !?

このマウスの 変態 機能の1つ、ボタンのクリック数や動かした距離を計測して、一定値に他すると「実績」として表彰してくれる、らしいです。まあ、ドイツ人は数字が好きと聞くので...

最後はドライバ情報やサポートへのリンクです。

て、いかがでしょう。 Mavericks への対応が完全とは言えない状況 ですが、ハードウェアマクロはもちろん、イルミネーションなどのお遊び機能もちゃんと実装されていて、 Mac 版だから手抜きでいいや、という雰囲気はありません。まだ使い始めたばかりなので、見落としている機能や不具合があるかも知れませんが、第一印象としては結構良い感じです。

今回は省略しましたが、マウス自体の作りもかなり良いレベルです。比較的大柄なので、いわゆる「つまみ持ち」よりは「かぶせ持ち」に特化している印象ですが、パーツの合わせ目は丁寧で、もちろんバリなどはなく、ボタンの感触も「遊び」の少ないカチッとした反応です。ゲーミングマウスとしては落ち着いた外観なので、ビジネス用途にも良いと思います。


あとは、ドライバが継続して提供されるかどうかですね。今回 Mavericks で動作確認が取れたのでとりあえずの間は大丈夫ですが、次のメジャーアップでは Apple がいろいろ変えてくる可能性が高いので、その点だけが不安材料です。とはいえ、それを差し置いても良いマウスです。

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