2013年12月5日木曜日

Vox で正常に音が出ない場合の対処法

Vox はシンプルかつ高音質なプレーヤーでありながら、Mac App Store で無償で配布されている有難い存在ですが(→ 過去の紹介記事 )、音が割れて正常に再生できないというトラブルに見舞われました。

確認できた症状は、
  1. 外付けオーディオデバイス ( Focusrite Forte ) を出力先に選んだ場合、左チャンネルだけ音が出るが、異常に音量が大きく歪みまくる。
  2. サンプリングレートの自動切換え、Hog モードのON/OFF、物理メモリへのロードの有無に関わらず発生する。
  3. 内蔵オーディオを出力先に選んだ場合は、この症状は起こらない。
  4. いったん内蔵オーディオを選択中に再生し、そのまま Forte に切り替えると問題なく再生できるが、曲が変わると「1」に戻る。
というものでした。Vox が Forte のドライバと相性が悪いのかとも思って、ちょうど新しいドライバが出ていたのでアップデートしましたが、変化はありませんでした。Mac App Store のレビューを見ていると、OS 10.9 Mavericks では QT Plug-in が落ちるケースがあるようですが、現在は OS 10.8.5 を利用しているので、これも関係なさそうです。

いろいろ悩んだのですが、Vox の設定画面で気になったのが、"Audio" 設定の出力先として "Forte. / 4ch. / 0 layout ch." と表記されていた点です。結論から言うと、これが原因だったようです。下の画像は、問題改善後のもので、"Forte. / 4ch. / 2 layout ch." となっています。

ちなみに、内蔵オーディオの場合は "Built-in Output. / 2ch." となっていて、"layout ch." という部分が存在しません。ここが問題の核心であろうと睨みました。

デバイスの出力先のレイアウトとなると、思い当たるのは "Audio MIDI Setup.app"(日本語環境では「オーディオ MIDI 設定.app」)です。OS 10.8 Mountain Lion の場合、オーディオ設定はこのような表示になっています。

問題の起こっているデバイス(今回は Forte )を選択して、左下の歯車マークをクリックするか、デバイス名の上で右クリックすると、このような選択肢が表れます。

"Configure speakers..." を選択すると、このようなペインが出てきます。

"Stereo" の方は問題ないはずですが、"Multichannel" が今回のターゲットです。右のプルダウンから "Stereo" を選び、下の "left front" と "right front" でデバイスの出力を選びます。内蔵オーディオも含めて、最初は " - " となっていて未設定になっている可能性が高いです。

ここで出力先を指定したところ、上で書いたように Vox の出力先の表記が "Forte. / 4ch. / 0 layout ch." から "Forte. / 4ch. / 2 layout ch."に変わり、問題の症状は発生しなくなりました。

Vox の正確な動作が分からないのですが、どうもマルチチャンネルを扱える関係上、「オーディオ MIDI 設定.app」の「ステレオ」の方ではなく、「マルチチャンネル」の方を参照しているようです。このため、出力先がステレオより多いデバイスの場合、未設定では支障があるのでしょう。

この「マルチチャンネル」という設定パネルは非常に優れもので、たとえば6チャンネル以上の出力があるオーディオデバイスを使えば、5.1チャンネルサラウンドなども任意の割当てで出力できるようになります。Mac OS X の Core Audio の多機能ぶりには感心しますが、今回はそれがアダになったようです。

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