2011年11月30日水曜日

Enqueue 0.4.10 リリース

時間がなくてタイミングを逃した感がありますが、 Enqueueバージョン 0.4.10がリリース されています。

ユーザインターフェイスなどに大きな変更はなさそうですが、音質が良くなった気がします。0.4.9 までと比べてバッファサイズが2倍になったようで、そのためでしょうか? 最初に Enqueue を試した のは 0.4.7 の時でしたが、そのときに感じていた「こもった感じ」は改善されているように思います。いわゆる 高音質プレーヤー と比較すると劣るものの、日常的に使う分には特に不満もありません。

現状、iPod/iPhone/iPad との連携ができないので iTunes を捨て去ることはできませんが、そちらは他のアプリケーションで管理するようにすれば、iTunes とオサラバできるかも知れません。もう1点、ドラッグ&ドロップで他のアプリケーション(Finder 含む)と連携できないもの多少問題ですが、Enqueue 自体の音質が改善してくれば、あまり気にしなくても良くなりそうです。

2011年11月19日土曜日

Decibel 購入

どうしようかと迷いましたが 、試用期間を十分使い切って、けっきょく購入することにしました。

Decibel は、Stephen F. Booth 氏が開発している高音質音楽プレーヤーです。S. Booth 氏のソフトとしては、 Play が有名です。というか、Play をベースに、ハイエンドオーディオで有名な Ayre の協力で作られたのが AyreWave 、これを有償化に際して名称変更したのが Decibel です。

機能的には、Hog mode、Integer mode、64bit 浮動小数点処理、サンプリングレート変換、メモリー上への読み込みなど、高音質プレーヤーとしての基本的なものを網羅しています。Integer mode を明示的に設定するオプションはありませんが、 フォーラムによれば 、DAC が対応してさえいれば自動的に Integer mode で出力する(Hog mode 必須)ということのようです。

音質面では、粒立ちの良さが特徴だと思います。余韻の少ない音と言っても良いかも知れません。メロディ、ベース、ハーモニー、リズムといった気付きやすい音だけでなく、その背後に仕込まれた「気付きにくい音」まで(意図せずに)聞こえます。ある意味で、モニター的な音です。良くいえば 度の合った眼鏡にかけ替えた感じ でしょうか。

しかし、 64bit の恩恵を最も受けるのは、むしろ Replay Gain ではないかと思います。Replay Gain は、音量の小さいトラックを増幅する機能です。当然、ビットパーフェクトではなくなりますが、32bit float より 64bit float のほうが有利です。また、サンプリングレート変換の際にも役立つでしょう。

現在、Mac App Store 価格で 2900 円ほどですが、果たしてそれだけ支払う価値があるかといえば、人によりけりでしょう。こだわるなら買ってみても良いと思いますが、「ふつうに良い」程度で十分ということなら、 Audirvana (Free) で事足りる気もします。

個人的に、ランキングをつけるとすると、
  1. Decibel ----- 細かい部分までよく聞こえる。iTunes のライブラリ、プレイリストの読み込みは、まあ及第点。
  2. Audirvana (Free) ----- フリーウェアであることを考えれば大満足。ほかに楽曲管理ソフトが必要なのが面倒。
  3. BitPerfect ----- 安い。iTunes との連携は最高。音質も許容範囲。
  4. iTunes ----- 無料。ライブラリ、プレイリストの管理が最高。音質は可もなく不可もなく。悪くはないが、積極的に聞きたい音でもない。
という感じです。Fidelia が入っていませんが、これは番外。Decibel、Audirvana (Free)、BitPerfect は、いずれも 本来の音を目指す方向 だと思いますが、Fidelia はむしろ オーディオ的な楽しさ を目指しているように思えます。それはそれで良い音ですが、比較の前提が違う気がします。

2011年11月15日火曜日

高音質を謳うプレーヤーいろいろ [2012/2/4更新]

これまで Audirvana (Free) を使ってきましたが、 BitPerfect を購入 したのを機に、他のソフトもいろいろ試しています。

まず、 Fidelia を App Store で購入しました。メインのコントローラウィンドウが非常に大きく、標準サイズでも幅 1240 x 高さ 360 px を占有します。

App Store 版は Advanced 版へのアップグレードが不可能ですが、iZotope のサンプリングレートコンバータ (SRC) は使えます。SRC は、CoreAudio の低品位・標準・高品位と、iZotope から選べます。変換はオンザフライ(リアルタイム)のようで、アップサンプリングすると CPU 消費量が増えます。なお、アップサンプリングなしでも 10% 前後の消費があります。

また、24bit MBIT+ のソフトウェアボリュームも備えています。Advanced 版との違いは、64bit ではなく 32bit 処理であること、詳細オプションが設定できないこと、Hog mode(排他モード)が使えないこと、などです。経験的に、Hog mode はけっこう音質に効くように思うので、本当はベンダーから直接購入するのが良いのでしょうが、カード払い(か PayPal )しか方法がないので、諦めました。

[2012/1/26更新]
Mac App Store でも Advanced 版を 購入できるようになりました
[以上]

起動に若干時間がかかりますが、音のほうはなかなか良いと思います。若干丸みがあるというか、ふくよかで音楽的な音です。曇っている訳ではなく、音の輪郭が不明瞭になることもありません。十分メインとして使える実力があります。もっとも、やや演出過剰な気配がない訳でもありません。何を聞いても「ハリウッド映画のサントラ」になるような傾向が感じられます。詳細設定や排他モードのある Advanced 版だと多少違うのかも知れませんが、こってり味が好みでない人には向かないかも知れません。

この手のアプリケーションの中で最初に購入した BitPerfect は、0.32 になって若干クリアな音質になった印象があります。やや歪みっぽい気がしないでもありません。機能面では、最近流行の Integer mode を備えています。DAC(のオーディオ I/F )が整数モードに対応している場合、32bit 浮動小数点への変換なしに送り出せる、ということのようです。

また、 Hog mode も備えており、BitPerfect が有効になっている間(切替はメニューバーのアイコンから行なう)、自動的に Hog mode で動作します。SRC は CoreAudio の最高品質で動作するようです。iTunes とシームレスに連携でき、しかも比較的低価格なので、万人向けのプレーヤーと言えます。すでに iTunes を活用しておりその操作性を維持したい人がステップアップするには、最適な選択肢だと思います。

[2012/2/4更新]
バージョン 1.0 では、64ビットオーディオエンジン、SoXサンプリングレートコンバータ、ディザなど、他のプレーヤーに並ぶ高機能化を果たしました。[以上]

Audirvana (Free) は、フリーウェア(オープンソース)のプレーヤーです。現在、Audirvana Plus という有料ソフトも発売されており、こちらは iZotope SRC や 64bit 処理など、高音質を謳うソフトが持っている全ての特徴を網羅しています。これもカードか PayPal でしか決済できないので、歯がゆい思いをしています。

Hog mode、Integer mode を備えています。というか、Audirvana が嚆矢になったと記憶しています。ちなみに、画像では Integer mode が ON になっていますが、UA-1EX は Integer mode 非対応です。

クリアでクセのない音です。実在感のある音、と言って良いかも知れません。Fidelia はオーディオ的な楽しさで、悪く言えば「本物の音じゃないけど楽しいからOK」という感じですが、Audirvana は「生の音はこんな感じなのかな」と思わせるところがあります。しかし、比べてみると意外と中音域に集まった印象があります。音の分離の良くないオーディオ機器を通して聞くと、音が団子状になって聞こえるかも知れません。

SRC は、オープンソースの libSampleRate が利用できます( CoreAudio も選択可能)。libSampleRate はかなり性能の高いコンバータのようで、1世代前の商用 DAW の SRC よりも高調波歪みが少ないようです。ただし、Best で使うとかなり CPU を食うので、よほど高速なマシンでなければ実用には堪えないと思います。

現在は、Decibel を試用しています。この手のシェアウェアの中では比較的高価(App Store で現在 2900 円)ですが、クリアさで言えば Audirvana (Free) より明瞭に感じます。やや線が細い、あるいは Audirvana (Free) よりも高音寄りと言えます。粒立ちの良い音ですが、人を選ぶ音かも知れません。個人的には、嫌いではありません。

ちなみに、試用期間は「合計での再生時間が48時間まで」です。

もうちょっと Decibel を試してみて、購入するかどうか決めようと思います。
=> けっきょく買うことにしました 。[2011. 11. 20 追記

2011年11月7日月曜日

Clementine - オープンソース、クロスプラットフォームの音楽プレーヤー

Enqueue に引き続き、音楽プレーヤーねたが続きます。

Clementine は、Qt を使って開発されているクロスプラットフォームの音楽プレーヤーです。


やや垢抜けないユーザインターフェイスですが、使い勝手は悪くありません。バーグラフ風のピークメーターや、曲の残り時間にあわせてドックアイコンの色が変わっていくなど、何気に細かい芸が利いています。また、半透明の通知ウィンドウを表示する機能が標準で内蔵されています。

細かい芸といえば、たとえば、キューリストに従って順に再生される場合はクロスフェードなし、「自分でトラックを切り替えた場合だけに機能させる」といったことも可能です。なかなか気が利いています。

カバーアートを iTunes から持ってくる方法が分かりませんが、Clementine 自身で拾ってくることも可能なようです。歌詞のネット検索、Last.fm 連動などの機能も標準で付いてきます。ほかに、イコライザ、ビジュアライザ、フォーマット変換(WMAもある)などがあります。

そういえば、何気なく Apple Lossless のファイルを読み込ませていますが、何の問題もなく再生されています。ただし、フォーマット変換として Apple Lossless ファイルを生成することはできないようです。

いちおう、ドラッグ&ドロップでデスクトップに移動・コピーできることは確認しました。注意点として、単にドラッグ&ドロップすると「移動」になるので、「コピー」したい場合はオプションキーを押しながらドロップする必要があります。また、その後にキューリストの表示が更新されなくなるという問題があるようなので、現時点では事実上使えない状態です。

音質について一言しておくと、標準状態の iTunes よりは良さそうな印象ですが、やはりオーディオファイル向けを謳うアプリケーションには劣る気がします。操作性の良さと音質を考えると、やはり iTunes + BitPerfect が最強ではないでしょうか。

Enqueue 0.4.9 リリース

以前紹介した Enqueue の バージョン 0.4.9 がリリース されています。


相変わらず、デスクトップを含む他のアプリケーションへのドラッグ&ドロップには対応していませんが、ユーザインターフェイスが改良されているほか、安定性が改善されているそうです。また、このバージョンからイコライザが付きました。"Preferences" の "Playback" タブの中にあります。

しかし、曲を選択しようとクリックした瞬間にフリーズすることもあったので、やはりまだ不安定さを感じる部分もあります。音質面でも、やはり今イチ感が残ります。もっとも、やや低音寄りのバランスなので、聞きやすいと言えるかも知れません。個人的には、 BitPerfect のほうが透明感が感じられて好みです。

いずれにせよ、ドラッグ&ドロップはできるようにして欲しいですね。それさえあれば、ライブラリ管理ソフトとしては最高クラスだと思うんですが...

Sony Tablet P - 3. APN設定消失?

写真を追加すると言いつつ 、未だにしていませんが...

原因不明ですが、スリープ状態で数時間放置すると3Gの接続が切れてしまう、という症状が出ています。具体的には、APN設定が全部空白になって、新たに追加しようとしても保存されず、電源を入れ直すと何事もなかったかのように設定が復活します(もちろん繋がります)。

SIMフリー化せずに、ドコモ以外の回線(といっても b-mobile なのでFOMA回線ですが)を使っていることが原因なんでしょうか?

他に何人かそういう症例を報告している人を見かけますが、OSやファームウェアの問題なら早急に対応してもらいたいところです。

システムアップデートにより解消したようです[2011年12月6日追記]

2011年11月2日水曜日

Sony Tablet P - 2. ファーストインプレッション & b-mobileSIM U300で3G接続

(( 写真はあとで追加します ))

いきなり ダメ出し した Sony Tablet P ですが、とりあえず手にした感想。

まず、運用面で大事そうな部分を箇条書きにします。
  • b-mobileSIM U300 使えます
  • バッテリの保ちは、フタを閉じた状態、バックグラウンド同期ON、3G回線で 1時間当たり2〜3%程度消費 します。
  • バッテリの充電にかかる時間は、ドコモによると7.5時間です。
b-mobileSIM U300 は、説明書通り、携帯電話から指定の番号に電話して、SIMカードの台紙に記載された電話番号を入力すると、あっけなく開通しました。回線契約のとき、何枚もの書類を書いて、証明書を提示して、サインをして、何分も待たされる、というのとは全く違う世界です。

ちなみに、ドコモショップではなく量販店の携帯電話コーナーで購入したので、私の個体はSIMフリー化されていないはずです。b-mobileSIMには堂々と「FOMA」と書かれていますが、要するにFOMA白SIMそのもの、という扱いになるのでしょうか。なお、既知の問題として、3Gのアンテナや通信状態は表示されません(データ通信専用SIMの仕様のようです)。 [2011年11月6日追記]

また、説明書通りにAPNを設定すれば、すぐに3G回線でインターネットに接続されました。アクセラレータ(b-mobileのプロクシ)は使っていませんが、Google検索やウェブ閲覧くらいなら特に不満のない速度です。 Sony Tablet にプリインストールされてるウェブブラウザは、「サクサク・エクスペリエンス」なるもので体感上の速度を上げているそうですが、その恩恵でしょうか。

ドコモのパケット定額(パケ・ホーダイ フラット)だと月額5,460に IPS 利用料(moperaUなど)がかかりますが、b-mobileSIM U300ならひと月当たり2,500円未満なので、 年間3万円以上の節約 になります。2年使えば Sony Tablet 1台分は十分にペイします。

バッテリは、あまり保ちません。僕の場合だと、Wi-FiをOFF(3G回線使用)、GPSもOFF、バックグラウンドで同期(Gmail、カレンダー、連絡先)させつつ、フタを閉じた状態で、 1時間当たり3%程度 の割合で消費しています。フル充電に7.5時間かかるそうなので、1日16時間運用すると考えると、その間 放置するだけで50%も減る 計算です。当然、使えば使うほど消耗は激しくなるので、ゲームもネットもばりばり、四六時中ツイートが入る、といった使い方になると、けっこう辛いかも知れません。

もっとも、まだバッテリを使い始めて間がないので、表示が不正確である可能性も否定できません(いったん完全放電したあと、完全充電したほうが良いと言われています)。

また、通信をしなければ電力消費はグッと減るはずなので、3GもWi-Fiも必要なとき以外は切って使うという人なら、あまり心配する必要はないかも知れません。

ちなみに、フル充電に7.5時間かかり、充電には Sony Tablet P 本体が必要なので、予備バッテリを持ち歩こうと思うと1日の半分以上を充電に費やすことになります... eneloop mobile booster でバックアップできると良いんですが、最高でも1500mAまでしか取れないので、ちょっと難しいかも知れません(Sony Tablet 付属のACアダプタは2000mA)。

外観に関して、まずは ストラップ 。ヒンジ(蝶番)の片方、画面に向かって右側=カメラがある側にしかホールがありません。僕は右利きなので、むしろ左に付けられるようになっていた方が良かったんですが、まあ良しとしましょう。購入したのは、手首に掛けられる ストラップヤ スリムレザー携帯リストストラップ(レッド) です。本体がシルバー(交換カバーがホワイトとブラック)なので、色の付いたストラップのほうがワンポイントになって映えると思います。

そして、 ディスプレイ用フィルム 。標準状態だと指紋が気になるので、 バッファローコクヨサプライ SONY Tablet P Series専用液晶保護フィルム スーパースムースタッチタイプ を貼りました。光沢がなくなる分、クリア感も殺がれますが、反射が抑えられてウェブなどは見やすくなります。動画やゲームなど、「 Sony Tablet らしい使い方」をしたい場合はクリア系のフィルムのほうがベターですね。

カバー自体はマット調なのでほとんど気になりませんが、側面とヒンジ付近の黒い部分は、表面がツルツルのプラスチックで 指紋が非常に気になります 。クリーナー付きのストラップは似合わないと思いますが、ちょっと対策を考える必要がありそうです。

その交換カバー、 1セット5,980円 とけっこう高価です。カバーごときに 本体価格の1/10 というのは、ちょっと手を出しにくい価格設定です。せめて3,000円くらいなら良かったんですが。