2011年9月12日月曜日

京都の刃物

日本で有名な刃物の産地というと、関(岐阜県)、越前(福井県)、堺(大阪府)、土佐(高知県)辺りだと思いますが、われらが京都にも刃物の伝統があります。その歴史は平安遷都に遡ると言われ、明治ころまでは、つまり京が都だった時期は全国的な産地であったと言われています。

菊一文字
最も古いと思われるのは、 菊一文字 でしょう。後鳥羽上皇のお抱えだったようで、700年以上の伝統があることになります。河原町三条から東に入った繁華街の中ですが、壁一面に多種多様な刃物がズラリと並んでいます。Victorinoxなども置かれていますが、やはり打出しのカスタムナイフなどが面白いでしょう。もちろん、包丁や鋏なども本職用から家庭用(とはいえ本物志向)まで幅広く揃っています。刃物なら、たいてい何でも揃うんじゃないでしょうか。

有次
世間一般で知られているのは、 有次(ありつぐ) でしょうか。1560年創業というので、450年の歴史がある老舗です。特に包丁が有名ですが、ハサミなどの刃物のほか、銅製やアルミ製の鍋やタンブラーといった料理道具・食器なども製作されています。錦市場の中にある本店のほか、有名デパートにも出店しているので、意外に手に入りやすいと思いますが、切れ味とお値段はさすがです。ちなみに、東京にある 築地有次 は、有次からの暖簾分けです。

金高
観光地に近い、といってよく紹介されているのは、 金高(かねたか) でしょう。六角堂の真正面に店舗を構えています。有次から徒歩15分くらいなので、観光でも一緒に回れます。カスタムナイフなどのカジュアルな刃物も扱っていますが(隔週土曜日にはカスタムナイフ講習会もある模様)、奥行きのある店内には様々な刃物が並び、本職用から家庭用まで数多く取り揃えられています。寛永末期に二条城付近に店を構えたとのことで400年近い歴史があるものの、蛤御門の変の際に店が焼け落ち詳しい資料などは残っていないようです。19世紀頃からの200年間は刃物商だったようで、21世紀に入ってから生産を再開したとのこと( 参考リンク )。日本剃刀も生産しています。

常久刃物店
さらに、繁華街のど真ん中、四条河原町を東に行った北側に、 常久刃物店 があります(ホームページはない模様)。ここも1631年創業とのこと。

安重
三条堀川の南には、 安重 があります。創業は元禄13年。

義定刃物
東山七条には、 義定刃物 があります。ここも300年以上の歴史がある老舗で、包丁がメインですが、小刀や彫刻刀も製作されています。知らなければ素通りしてしまうほど小さな店ですが、現社長の山口悌市朗氏は今年の春の褒章で 黄綬褒章を受章 (8ページ) 。付近には三十三間堂、京都国立博物館などの観光スポットもあり、やや遠いですが京都駅から徒歩15分ほどの距離です。

今井義延商店
そこから北へ5分ほど行くと、 今井義延商店 があります。明治40年の創業と、京都の店としては新しいですが、彫刻刀やノミなどに定評を得ているようです。


とりあえず、今日はここまで。

[2011.09.23写真追加]

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