2009年8月31日月曜日

Snow Leopard の実行速度

旧世代のMac mini (MM1: Intel Core 2 Duo 1.83GHz/945G オンボードグラフィック) と、現行Mac mini (MM2: Intel Core 2 Duo 2.0GHz/NVIDIA GeForce 9400M オンボードグラフィック) とで、Leopard (10.5.8) とSnow Leopard (10.6) とを比較した ベンチーマークAPPLE LINKAGEの記事 経由。

4ページ目は、 3Dの描画テスト だ。オープンソース版Quakeエンジンを積んだFPSとして有名な Nexuiz のフレームレートで見ると、現行Mac mini (MM2)に10.5.8という組み合わせが最速で、その他の組み合わせではゲームに支障を来すほど遅い、という結果だ。また、10.6の場合、旧Mac mini (MM1)でもMM2でも、画素数が多い方が速くなるという一見奇妙な現象が起きている。

他方、ioquake3エンジンのUrban Terrorでは、MM1よりMM2の方が高速だが、10.6より10.5.8の方が高速、という結果になっている。同じioquake3エンジンのOpenArenaでは、OSの違いは出ていない。

他の描画テストである テキストレンダリング2Dレンダリング (5ページ目)では、前者は若干10.6の方が優れているが、後者は明らかに低下していることが分かる。

LAMEによるMP3エンコーディング は、明らかに速度が向上している。MM1よりMM2の方が優秀なので、順当な結果だろう。以後の結果も、概ね10.6の方が優秀で、かつ、新しいMacの方が多くの恩恵に与れることを示している。

同記事の結論は、こうだ。すなわち...
However, the fact of the matter is, if you are a Mac OS X user and are at all concerned about the performance of your system -- whether that means being a benchmarking junkie like us or just looking to squeeze the most potential out of your system whether it be for audio encoding, ray-tracing, image editing, or other computational tasks -- Mac OS X 10.6 "Snow Leopard" is a must buy.

しかしながら、実際問題としては、Mac OS X 10.6 "Snow Leopard"は絶対に買うべきだ(もしMac OS Xのユーザで、システムのパフォーマンスに大きな関心を寄せている -- つまり、われわれみたいにベンチマークオタクであるか、音声のエンコーディング、線描、画像処理その他の計算処理といったたいていのポテンシャルを延ばしたいと思っているか -- ならば)。

Unless you are currently afflicted with a compatibility problem with a needed application not running under Mac OS X 10.6, are a dedicated gamer (the OpenGL regressions right now hurt), would rather wait until the next point release or two when the few regressions get tidied up, we see no reason why not to upgrade Mac OS X 10.6.

そして、必要なアプリケーションが現に10.6では動作しないのではないかという互換性の問題を心配していたり、神経質なゲーマー(いまOpenGLの描画が遅くなるのは痛い)であったりして、これら2・3のパフォーマンスの減少が解決されるであろうマイナーアップデートを1つか2つ待った方が良い、と思っているのでなければ、Mac OS X 10.6にアップグレードしない理由はない。
と。

個人的にも、これと同感だ。全般的にパフォーマンスが向上しているとはいえ、ゲームをしたい人には、(やはり今回も)しばらく見送るべきだろう。他にも、FireWireのオーディオI/Fが使えなくなったとか、こまごまとした(しかし当のユーザにとっては重大な)問題があるようだ。

10.6.1〜10.6.2になって、完全なパフォーマンスの改善が約束され、互換性の問題も(周辺機器メーカー、ソフトウェアハウスの対応も含めて)解決されたなら、満を持して乗り換え、ということになるだろう。

2009年8月28日金曜日

Snow Leopard 所感

今日は、 Snow Leopard (Mac OS X 10.6) の発売日だ。どの程度の人が待ちわびていたかは、分からないが。

さて、僕はといえば、当分の間は日和見するつもりだ。理由は後に詳述するとして、要点だけ絞っていえば、
  1. 64bit化が騒がれているが、実は大きな制限があるらしいこと
  2. 「新機能」として紹介されているものに魅力を感じないこと
  3. 不用意なアップグレードでトラブルを招きたくないこと
が大きな理由だ。

まず、1について。この点は、 マイコミジャーナルのこちらの記事 に詳しい。端的にいえば、古い世代のEFIを積んでいるマシン、たとえば所期のCore Duo世代のMacを使っている場合には、今後とも64bit版カーネルで起動できない可能性がある。この点、僕のMacは、自宅のiMacも、大学に置いているMacBookも最新世代だから心配はないが、それでもデフォルトでは32bit版で起動するようにされている。Apple自身、直ちに64bitへ全面移行することには慎重だということだ。

この点、Intel Macなら何でも64bit化の恩恵を受けられるかのように謳う紹介記事もあるので、情報が出そろうまで慎重に待った方が良いだろう。

2について、たとえばSafariやMailといった標準装備のソフトに関しては、僕は全く利用していないので、意味がない。カスタマイズ性の高いFirefoxやThunderbirdの方が便利だし、Finder自体もあまり活用していない(複雑なファイル操作は、専らファイラーでやっている)。

Quicktimeがデフォルトで編集機能を装備したことは、人によっては朗報だろう。Proキー代だと思えば、3300円という価格も高くない。ただ、これも多くのフリーソフトで可能なことだし、むしろフリーソフトの方が詳細な設定(エンコーダのパラメータなど)が可能だし、MKVやOGMを利用したい場合にはむしろフリーソフトの方が良い場合も多い。

3については、いわずもがな。いくらLeopardの改良版とはいえ、新しい環境への移行は不測のトラブルを生じるおそれがないとはいえない。それを差し置いてもアップグレードしなければならないほどの魅力は、ないだろう。

2009年8月24日月曜日

ONKYOのiPodトランスポーター

ONKYOのND-S1の発売日が、2009年9月19日に決定されたようだ。

従来、この手の商品としては Wadia iTransport があったが、いくらWadiaブランドとはいえ6万円というのは敷居が高く、躊躇していた人も多いはずだ。ほかに、CDプレーヤーなどの類いでデジタル接続できるものもあったが、iPodに全部放り込んでしまうなら敢えてCDプレーヤーは必要なかったといえるし、これまで持っていたCDプレーヤーとも被ってしまう。

ここへきて、ND-S1はオープン価格(実売予想価格2万円程度)と戦略的な価格設定で出してきたといえるだろう。AVアンプやフルデジタルアンプのようにデジタル入力があるアンプはいうに及ばず、単体DACと組み合わせてコンパクトにまとめることもできる。パソコンも静音化されてきてはいるが、それでもiPodの方が静かだろう。

ND-S1が有利なのは、パソコンと接続してiPodのDockとして使える点だ。従来の多くのiPod対応コンポは、この点で大きく遅れを取ることになるだろう。

僕的には、久々に食指の動くオーディオ製品だ。もっとも、僕のiPodは第一世代のnanoで、もう何年もお蔵入りしているから、これも買い替えないといけないのだが。iTunesを見ると80GBほどあるから、買うとしたらClassicかな。