2009年3月5日木曜日

自作スピーカー - 構想編(3)

自作スピーカー - 構想編(2) 」の続き。

設計の基本路線は TJL 2W を真似させてもらうとして、具体的にどう仕上げるかが問題だ。作例では20mm〜25mmのMDFで箱を作って、上から突き板を貼っているようなのだけれど、これを素人が奇麗に貼るのは簡単ではないだろう。2.5mm厚くらいのベニヤに貼ってあるものもあるが、これだとラインが残ってしまう。

かといって、シナ合板などを使うのもイマイチだろう。設計上、横幅はこれ以上ないほどカツカツなので、フロントに木口を見せることができない。そうすると、フロントバッフルがいかにも取って付けたようなデザインになってしまう。これは、僕の美学に反する。しかも、この設計では最長960mmの板が必要になるので、サブロク板だとどうしても余りが多く出てしまうのだ。

しかし、天然木の集成材となると、かなりお高くなってしまうのではないか。・・・と思って調べてみたら、意外に安く仕上がりそうなのだ。メープルやウォールナットのような銘木でなければ、シナ合板でムダの多い板取をするより合理的な値段になることもあるようだ。

今回は、地元京都の会社であること、自宅から自転車で行ける距離にあること、ウェブサイトが充実していて作例紹介もたくさんあること、セミオーダーメイドの家具なども手がけられていること、などから、 海老名製材株式会社 に依頼することにした。

補強材はホームセンターで購入したMDFで自作することとして、外側の全ての部材をゴムの木(ラバーウッド)集成材とした。文字通り、ゴムの原料になる樹脂を採取した後の材木を寄せ固めたもので、ある程度の固さと重さがあるにもかかわらず、比較的リーズナブルな価格なのが魅力的だ。もっとも、導管が大きく、塗装の際の目止めは、多少面倒かもしれない。また、 耐朽性の高い木材ではないらしい ので、内部にも塗装する必要があるかもしれない。

2009年3月4日水曜日

自作スピーカー - 構想編(2)

自作スピーカー - 構想編」の続き。

ウーファーは、 当初の目論見 どおりに、L18RNX/P (H1224) でいくことにする。本当は、Excelシリーズで揃えた方が見栄えもするし、中高音の質も良さそうなのだが、W18EX001だとペア6万円近くかかってしまうので、かなり痛い出費だ。しかも、金属コーンの共振がW18よりL18の方が高く、L18の方が設計が新しいこともあって、値段ほどの差はないのではないか、という気がする。

MTMやTMM構成のトールボーイでも良さそうだが、インピーダンスがかなり低くなるのと、2つのウーファーのエンクロージャーの容積を揃えるのが意外と難しい(内部の仕切りを斜めに付ける必要があるなど)こともあるので、ここは「普通の2wayでできるだけ大きい箱」という方針に決める。

L18を使う場合に、最大どれだけの容積まで使えるかが問題だが、 Humble Homemade Hifi の Tony Gee 氏によると、24litterのバスレフで吸音材は控えめに入れるのが最大限、 だそうだ 。また、W18の場合に、 実効24litter・バスレフ共振周波数37Hzという作例(DIY Loudspeaker Projectsの TJL 2W )もある。W18とL18は、T/Sパラメータの上では大差ないから、W18の設計は、そのままL18に適用しても大丈夫だろう。フレームも全く同形状なので、あわよくば将来W18にすげ替える、ということも考えられる。

もっとも、ただ単にパクるだけでは能がないので、設計段階で少しだけアレンジさせてもらうことにしよう。

2009年3月3日火曜日

自作スピーカー - 構想編

手に入れてしまったもの は、使わなければもったいない。買うこと自体が無駄遣いともいえるけれど...放置すれば、なおさらもったいないから、やっぱり使うべきだろう。

というわけで、スピーカーの設計に取りかかる。実は、すでに木材も注文済みなのだけれど、記録の意味を込めて構想段階から。

まず、一般的には高級あるいはハイエンドと呼ばれるスピーカーに採用されているユニットだから、目標としてはそのレベルを目指したい。現在のスピーカーは、TANNOY Eyris 2(定価だとペア25万円程度)で、13cmウーファーの2.5way。低音の伸び、量感には、オルガン曲以外では特に不満もないので、これを超えるのが1つの目安だ。

Eyris 2は、在庫処分品を半額程度で購入したから、予算としては12〜13万円くらいに押さえたい。

もっとも、トリマーやトリマービット、大きなハタガネといった工具類も揃えないといけないので、それに2万円くらいは見込んでおく必要があるだろう。これは、今後も使えるという意味で別に計上することにする。

エンクロージャーの設計とそれに伴う板取り、塗装方法などは、別途考える必要がある。予算にも絡んでくるし、加工の難易もある。ウーファーの選択や、トールボーイ型かブックシェルフ型か(スタンドが必要か)といった話もあるし、何より、素人がスピーカーを作る上でメインになるのは、やはり木工中心のエンクロージャー作りだろう。