2009年10月5日月曜日

マイク、オーディオI/F、スタンド、ケーブル購入

件(くだん)のブツ が入荷したとのことで、アールズまで。

マイクは、けっきょく、 AKG Perception 220 ということになった。ホームレコーディングを想定した単一指向性コンデンサマイクで、ダイヤフラムは1インチと本格的な仕様だ。300Hz (12dB/oct.)のローカットフィルタと20dBのPadを装備し、けっこうしっかりしたスチール製のショックマウントが付属している。

ちなみに、下位機種の Perception 120 は2/3インチダイヤフラムでバックエレクトレット型、上位機種の Perception 420 は指向性切換え式の1インチダイヤフラムとなっている。

個人的に、sE Electronics sE4も捨て難かったが、AKGなら安心と信頼の実績があるし、ラージダイヤフラムなので大編成の音もしっかり捉えられるだろうという読みから、こちらになった。

オーディオI/Fは、10/1に発売されたばかりの Focusrite Saffire 6 USB だ。 Roland UA-25EX も候補に挙がったが、Focusriteのプリアンプには定評があるので、間違いなかろうという判断だ。UA-25EXだと、最高24bit/96kHzでの録音にも対応しているが、フルデュプレックスでの再生はできないし、Pro Toolsの廉価モデルも24bit/48kHz止まりなので、サンプリング周波数よりもプリアンプ(を含む回路全体の)音質の方が重要だろうというのも、理由の1つだ。

ケーブルは、大傍さんが直々に選んできてくれたとのことで、安くても信頼できそうだ。さすがにコネクタがショボイので、NeutrikかITT Canonに交換しても良いかも知れない(Neutrikはどこかに2〜3ペア余ってた気がする)。

スタンドは、写真に納まりきっていないが、AKGの発売元であるヒビノのお偉いさんご推薦とのこと。マイクが比較的重い(本体重量525g/1本)のと、セッティングの幅広さから、安くても2本立てた方が良いとのことで、そういう運びとなった。

後は、僕の都合のつく日に録音の機会があるか、という問題が残るが、こればかりは...

2009年9月29日火曜日

egbridgeの後継ソフト

iPhone向け辞書ソフトを発売している 物書堂 が、egbridgeの後継ソフト「かわせみ」を発売するようだ。egbridgeは、古いMacユーザにはなじみ深い日本語入力プログラムだが、2008年1月に開発・販売を終了してしまった。

個人的に、Mac版のATOKにはあまり良い思い出がなくて、ずっとegbridgeを愛用してきた。安定性が高く、動作が軽く、アップデートが早いと良いこと尽くしだっただけに開発終了は残念だったのだが、これは朗報だ。egbridgeの開発終了が伝えられて以来、ことえりを使ってきたが、賢くなったとはいえ、「やっぱり、ことえりだな...」と思うところがない訳ではなかった。さりとて、ATOKに乗り換えるのは気乗りがしなかったので、またegbridgeが使えるのは喜ばしい。

物書堂は、 act2 と繋がりが深いようなので、そちらから購入できるようになるかも知れない。コンビニ支払のダウンロード販売だと、最短30分ほどでライセンスキーが発行されるので、思わずポチってしまいそうだ...

SONY PCM-M10

SONYが新手のポータブルレコーダを 発売するようだPCM-D50 に比べて小型化しているが、意匠的にはよく似ている。

初代の PCM-D1 は、でかい、値段が高い、駆動時間が短いと三重苦で、とても一般人向きとはいえなかったが、PCM-D50に来てようやく駆動時間も伸び、価格も6万円程度と(気軽には買えないとはいえ)他社のレコーダーと比較できるレベルになった。もっとも、定番の Roland R-09 辺りと比べると重厚長大な感は拭えず、 ZOOM H4 と比べるとファンタム電源の供給ができないといったデメリットがあった訳で、取っ付きにくかったのは確かだろう。

SONYとしては、可動式のマイクやSuper Bit Mappingをウリに、本体だけで(他社製品よりも)高音質で録音ができることをアピールしたかったのだろう。しかし、マイクのセッティングというものは、角度さえ変えれば済むというほど単純ではなく、動かないよりは可動式の方がマシという程度のものだ。

さて、このPCM-M10は、24bit/96kHzというハイビット、ハイサンプリングでデジタル化できるポータブルレコーダーだ。もっとも、それ自体は特に珍しくなくなっているし、たとえば、 TASCAM DR-100ZOOM H4n はファンタム電源も供給できる。 Roland R-09HR という競合製品もある。音楽製作という目で見ると、SONYよりも知名度は高いのではなかろうか。

しかし、SONYにはデンスケの歴史があるし、意匠という目で見ると(少なくとも僕の感覚では)上の競合機種よりもカッコいい。楽器屋の作るレコーダーは、どうも業務用機・電子楽器という印象を拭えないから、一般の人からすると取っ付きにくいのではないかと思う。そういう意味で、ママさんコーラスとか、ピアノの発表会とかいった、「イカツイ機械に抵抗を覚えそうな場面」では、かなり有力な候補になりそうだ。

2009年9月20日日曜日

アールズ訪問

知る人ぞ知るオーディオショップ、否、 サウンドスタイリスト大傍さん を訪ねて東大阪まで。これまで長い間、「録音をやってみたい!」と密かに思いつつ実行に移せなかったのだが、なぜか最近、急にその思いが強くなってきていた。レコーディングやプロオーディオといえば大傍さんの専門分野だから、相談しない手はない。

今のところ、僕が目をつけているのは、 StudioProjects C4sE Electronics SE4 だ。どちらも、ステレオペアで5〜6万円程度と、初心者である僕が手を出すには高めの部類かもしれない。

StudioProjectsは、米国カリフォルニア州に本拠を置く新興メーカーで、なかなか評判も良いらしい。C4は、カーディオイドとオムニの2つのマイクカプセルが標準で付属するほか、ショックマウント、風防、キャリングケースがセットになっている。ただ、高域に独特の歪み感があるらしく、 変人音館 で公開されているサンプル録音を聴くと、確かにクリアラッカーのようなカチカチテカテカな印象。一説によるとダイヤフラム自体の問題らしいので、モデルチェンジ後もほとんど同じような音なのかも知れない。

対するsE Electronicsは、英国に本拠を置き、ダイヤフラムだけでなくケースなども自社生産しているらしい。サンプル録音は、軽く探した限りでは見当たらなかった。SE4は、カーディオイドのカプセルが標準で、オムニとハイパーカーディオイドのカプセルが別売のオプションになっている。ステレオペアで買えばショックマウントとステレオバーが付属するようだ。しかし、ペア6万円となると、AKG C 451 Bのマッチドペアが10万円そこそこなので、ちょっとビミョーな価格帯ともいえる。

もう少し安いところでは、SeideやMXLあたりも良さそうだ。少なくとも、オンマイクで録ったサンプルを聴く限り、悪くはない。ただ、僕が録りたいのは吹奏楽やオケの大編成をワンポイントステレオで、という方向なので、いささか心許ない気がしないでもない訳だ。僕は凝り性なので、あまり頼りないマイクを買っても、絶対、近い将来買い替えたくなるのは間違いない。

そうはいっても、スタンド、ケーブル、マイクプリ(or USBオーディオI/F)も必要なので、あまり高いマイクは予算的にも厳しい。マイクプリに3〜4万円はかかるだろうから、ケーブルやスタンドも合わせると10万円では収まらないかもしれない。

・・・そんな話をしつつ、試聴室の音を聴かせてもらって、自分のシステムの音が変な方向に走っていないか確認。前回(2006年2月17日)聴かせてもらってから2年半くらいは経っているし、その間に DACを作ったりスピーカーを作ったり しているから、ちょっと不安だったが、結果的にはこの間の変化も間違いではなかったようだ。家に帰ってから、大傍さんの音を思い出しつつ、スピーカーの置き方をちょっと調整した。

録音の機会は10月中頃にやってきそうなので、もう少しリサーチしてもらうこととしつつ、今日はおいとましてきた。

2009年9月16日水曜日

Apple TV値下げ

Apple TV の160GBモデルが23,800円に値下げされているようだ。従来価格が49,800円だったから、半額以下になったということか。

個人的には、発売以来あまり注目していなかったし、食指が動くこともなかったのだが、 ND-S1iPod を組み合わせることを考えると、実はけっこう良い対抗馬(というかND-S1がApple TVの対抗馬か)なんじゃなかろうか。

光デジタル出力しかなく、特にクロックが高精度だとかジッタが少ないとかいった「オーディオマニアが喜ぶスペック」はないが、HDMI出力があるのは良い。もっとも、地デジに完全移行したら自前で録画した番組は見られないので、動画・写真撮影が趣味という人以外にはビミョーな位置づけになるが。何気に、1080iまでしか対応していないというのもビミョーだ。

でも、リモコンの操作性とか、アートワークとか、スライドショートかの機能がApple流の操作感で実現されている点は大きい。ここにきて、ちょっと興味をそそられているのだが...

2009年9月11日金曜日

SAECのスピーカーとな?

ケーブル関係で有名な SAEC が、スピーカーを 発売するようだ 。米国メーカーの輸入品のようだが、ペーパーコーンの4.5インチウーファーと、アルミリボンのツイーターが組み合わされている。

面白いのは、クロスオーバーが10kHzと高いことだ。4.5インチと、ウーファーの口径は比較的小さいが、それでも分割共振は避けられないような気がする。この辺りをどう処理してるんだろうか。

基本的に、SAECの製品は信頼できる。自社ブランドもそうだが、たとえばSUPRAのケーブルも妙な誇張感がなくて好感度は高い。そういう意味では、このスピーカーもけっこう期待できるんじゃないかと思う。

2009年9月3日木曜日

ONKYO ND-S1 のブラックモデル

少なからぬ人が期待しているであろう ND-S1 に、直販限定でブラックモデルが用意されるらしい。

AV Watchの記事

e-onkyo direct では、シルバーモデルと同様に予定販売価格15,000円となっている。従来の実売予想価格が 20,000円程度とされていた ことからすると、かなり安い印象だ。もっとも、シルバーモデルは、すでに13,000円程度で予約受付をしているところもあるので、それに比べると割高だが。

2009年9月2日水曜日

HT-03AとGmail

先日のエントリの通り、HT-03Aを使い始めた訳だが、Gmailの関係で気になった点を...

Gmailのメールボックスは、どうも右図のようになっているようだ。特に指定がない限り、 受信したメールにはすべて 「ラベル:受信トレイ」 が適用される。その上で、フィルタで指定した条件に従って「ラベル:A」「ラベル:B」「ラベル:C」が適用される。

一方で、フィルタの条件で 「アーカイブ(受信トレイをスキップ)」 を選択しておくと、「ラベル:受信トレイ」は適用されないが、「ラベル:A」「ラベル:B」「ラベル:C」はそのまま適用される。

「ラベル:A」「ラベル:B」「ラベル:C」は、「送信済みメール」にも適用される。

さて、ではHT-03Aの同期設定はどうなっているかというと、 「受信トレイ」は「n日分同期」か「すべて同期」しか選べない 。つまり、ネットショップの広告メール、メルマガ、その他諸々のすべてのメールが、自動的にHT-03Aにも同期されることになってしまう。

そこで困るのは、パケット料金だ。もちろん、たいていのユーザはBizホーダイ・ダブルを付けているから、上限でも6000円弱だ。しかし、ライトユーザなら、1日のメールの送受信数が数通かもしれない。それなのに、ケータイで見る必要のない広告やメルマガのせいで上限いっぱいまで達してしまうのは、もったいない。ヘヴィーユーザでも、緊急性のないメールのせいで必要なメールが見分けにくくなるのは、問題だろう。

この点、HT-03Aには、「ラベル:A」「ラベル:B」「ラベル:C」について「同期しない」「n日分同期」「すべて同期」を選べるようになっている。しかし、すべてのメールに「ラベル:受信トレイ」が付いているので、たとえば「ラベル:A」を「受信しない」に設定しても、全く意味がないのだ。

これを回避するには、広告やメルマガについて 「アーカイブ(受信トレイをスキップ)」してしまえば良い。そうすれば、パソコンからはラベルを選択して見ることができ、他方、HT-03Aには同期されないで済む。

分かっている人には常識なのかもしれないが、僕はこれに気づくのに半日かかってしまった...orz

2009年9月1日火曜日

Google携帯購入

2年強の間愛用していたケータイ D703i が、最近、突然電源が落ちるようになった。そこにきて、近所のドコモショップが、8月29日〜31日の3日間、ショップ会員向けに事務手数料3,000円を割り引くというので、「渡りに船」で買い替えることにした。

僕の場合、ケータイに求めるものは、
  • シンプルであること
  • 基本的な機能が充実していること
  • パソコンとの連携がやりやすいこと
  • コンパクトで軽いこと
と決まっている。ワンセグもお財布機能もいらないし、家にいるとき以外はマナーモードにしてるから着信音がどうこういうこともない。iモードもメール以外に使わないし、テレビ電話なんて輪をかけて不要だ。iアプリも使わない。これまでもそうだったし、これからもそうだろう。

そういうわけで、HT-03A( ドコモ製品紹介HTC製品紹介 )に落ち着くのに苦労はなかった。

この機種は、ほかのドコモの一般的なケータイと比べても、さらに同じPROシリーズの他の機種と比べても、かなり特異な存在だろう。すでに随所で語られているように、Googleに特化している訳だが、実際にはその 具体的な意味 が問題だ。すなわち、
  • メールはGMailと同期する
  • 電話帳はGMailの連絡先と同期する
  • カレンダーはGoogle Calenderと同期する
といった点で「Googleに特化している」のだが、ポイントはこれらが「 バックグラウンドで自動的に、双方向で行なわれる 」ということだ。これは iPhone でも同じことだが、いわゆるクラウドの概念になじむものだ。必要なデータはすべてクラウド上に置いておき、利用環境に応じて適当な端末から取り出す。これは、今までのケータイになかったものだ。

クラウドの良い点はいくつかあるが、僕が個人的に気に入っているのは、特に「 アクセスできる環境さえあれば、どこにいても同じデータを扱える 」という点だ。出先ではケータイから、オフィスや自宅ではパソコンから、単一のデータを扱えるので、「ケータイのアドレス帳とパソコンのアドレス帳、どっちが新しかったっけ?」といった面倒が起こらない。

また、「 基本的にバックアップに気を使わなくて良い 」という点も大きい。もちろんデメリットもあって、個人情報を他人の管理下に置いても良いのか?とか、無線のセキュリティは大丈夫か?とかいった不安もつきまとう。しかし、ケータイを落としてアドレスデータが救出できなくなることもないし、そういう不測の事態に備えて日々コツコツとバックアップに勤しむ必要もない。

僕が iPhone や HT-03A に魅力を感じるのは、もっぱらこういうネットワーク機能だ。クラウドコンピューティングについては、まだまだ知名度は高くないだろう。しかし、来るべき情報化社会においては、おそらく、クラウドが基本になるはずだ。HT-03Aは、その記念すべきマイルストーンとして、もっと評価されて良いように思う。従来のケータイ文化に慣れ親しんだ人々には戸惑いの方が大きいのかも知れないし、僕自身、未熟な部分を感じるので本格的なクラウドコンピューティングを知っている人にすれば物足りないのかもしれないが。

2009年8月31日月曜日

Snow Leopard の実行速度

旧世代のMac mini (MM1: Intel Core 2 Duo 1.83GHz/945G オンボードグラフィック) と、現行Mac mini (MM2: Intel Core 2 Duo 2.0GHz/NVIDIA GeForce 9400M オンボードグラフィック) とで、Leopard (10.5.8) とSnow Leopard (10.6) とを比較した ベンチーマークAPPLE LINKAGEの記事 経由。

4ページ目は、 3Dの描画テスト だ。オープンソース版Quakeエンジンを積んだFPSとして有名な Nexuiz のフレームレートで見ると、現行Mac mini (MM2)に10.5.8という組み合わせが最速で、その他の組み合わせではゲームに支障を来すほど遅い、という結果だ。また、10.6の場合、旧Mac mini (MM1)でもMM2でも、画素数が多い方が速くなるという一見奇妙な現象が起きている。

他方、ioquake3エンジンのUrban Terrorでは、MM1よりMM2の方が高速だが、10.6より10.5.8の方が高速、という結果になっている。同じioquake3エンジンのOpenArenaでは、OSの違いは出ていない。

他の描画テストである テキストレンダリング2Dレンダリング (5ページ目)では、前者は若干10.6の方が優れているが、後者は明らかに低下していることが分かる。

LAMEによるMP3エンコーディング は、明らかに速度が向上している。MM1よりMM2の方が優秀なので、順当な結果だろう。以後の結果も、概ね10.6の方が優秀で、かつ、新しいMacの方が多くの恩恵に与れることを示している。

同記事の結論は、こうだ。すなわち...
However, the fact of the matter is, if you are a Mac OS X user and are at all concerned about the performance of your system -- whether that means being a benchmarking junkie like us or just looking to squeeze the most potential out of your system whether it be for audio encoding, ray-tracing, image editing, or other computational tasks -- Mac OS X 10.6 "Snow Leopard" is a must buy.

しかしながら、実際問題としては、Mac OS X 10.6 "Snow Leopard"は絶対に買うべきだ(もしMac OS Xのユーザで、システムのパフォーマンスに大きな関心を寄せている -- つまり、われわれみたいにベンチマークオタクであるか、音声のエンコーディング、線描、画像処理その他の計算処理といったたいていのポテンシャルを延ばしたいと思っているか -- ならば)。

Unless you are currently afflicted with a compatibility problem with a needed application not running under Mac OS X 10.6, are a dedicated gamer (the OpenGL regressions right now hurt), would rather wait until the next point release or two when the few regressions get tidied up, we see no reason why not to upgrade Mac OS X 10.6.

そして、必要なアプリケーションが現に10.6では動作しないのではないかという互換性の問題を心配していたり、神経質なゲーマー(いまOpenGLの描画が遅くなるのは痛い)であったりして、これら2・3のパフォーマンスの減少が解決されるであろうマイナーアップデートを1つか2つ待った方が良い、と思っているのでなければ、Mac OS X 10.6にアップグレードしない理由はない。
と。

個人的にも、これと同感だ。全般的にパフォーマンスが向上しているとはいえ、ゲームをしたい人には、(やはり今回も)しばらく見送るべきだろう。他にも、FireWireのオーディオI/Fが使えなくなったとか、こまごまとした(しかし当のユーザにとっては重大な)問題があるようだ。

10.6.1〜10.6.2になって、完全なパフォーマンスの改善が約束され、互換性の問題も(周辺機器メーカー、ソフトウェアハウスの対応も含めて)解決されたなら、満を持して乗り換え、ということになるだろう。

2009年8月28日金曜日

Snow Leopard 所感

今日は、 Snow Leopard (Mac OS X 10.6) の発売日だ。どの程度の人が待ちわびていたかは、分からないが。

さて、僕はといえば、当分の間は日和見するつもりだ。理由は後に詳述するとして、要点だけ絞っていえば、
  1. 64bit化が騒がれているが、実は大きな制限があるらしいこと
  2. 「新機能」として紹介されているものに魅力を感じないこと
  3. 不用意なアップグレードでトラブルを招きたくないこと
が大きな理由だ。

まず、1について。この点は、 マイコミジャーナルのこちらの記事 に詳しい。端的にいえば、古い世代のEFIを積んでいるマシン、たとえば所期のCore Duo世代のMacを使っている場合には、今後とも64bit版カーネルで起動できない可能性がある。この点、僕のMacは、自宅のiMacも、大学に置いているMacBookも最新世代だから心配はないが、それでもデフォルトでは32bit版で起動するようにされている。Apple自身、直ちに64bitへ全面移行することには慎重だということだ。

この点、Intel Macなら何でも64bit化の恩恵を受けられるかのように謳う紹介記事もあるので、情報が出そろうまで慎重に待った方が良いだろう。

2について、たとえばSafariやMailといった標準装備のソフトに関しては、僕は全く利用していないので、意味がない。カスタマイズ性の高いFirefoxやThunderbirdの方が便利だし、Finder自体もあまり活用していない(複雑なファイル操作は、専らファイラーでやっている)。

Quicktimeがデフォルトで編集機能を装備したことは、人によっては朗報だろう。Proキー代だと思えば、3300円という価格も高くない。ただ、これも多くのフリーソフトで可能なことだし、むしろフリーソフトの方が詳細な設定(エンコーダのパラメータなど)が可能だし、MKVやOGMを利用したい場合にはむしろフリーソフトの方が良い場合も多い。

3については、いわずもがな。いくらLeopardの改良版とはいえ、新しい環境への移行は不測のトラブルを生じるおそれがないとはいえない。それを差し置いてもアップグレードしなければならないほどの魅力は、ないだろう。

2009年8月24日月曜日

ONKYOのiPodトランスポーター

ONKYOのND-S1の発売日が、2009年9月19日に決定されたようだ。

従来、この手の商品としては Wadia iTransport があったが、いくらWadiaブランドとはいえ6万円というのは敷居が高く、躊躇していた人も多いはずだ。ほかに、CDプレーヤーなどの類いでデジタル接続できるものもあったが、iPodに全部放り込んでしまうなら敢えてCDプレーヤーは必要なかったといえるし、これまで持っていたCDプレーヤーとも被ってしまう。

ここへきて、ND-S1はオープン価格(実売予想価格2万円程度)と戦略的な価格設定で出してきたといえるだろう。AVアンプやフルデジタルアンプのようにデジタル入力があるアンプはいうに及ばず、単体DACと組み合わせてコンパクトにまとめることもできる。パソコンも静音化されてきてはいるが、それでもiPodの方が静かだろう。

ND-S1が有利なのは、パソコンと接続してiPodのDockとして使える点だ。従来の多くのiPod対応コンポは、この点で大きく遅れを取ることになるだろう。

僕的には、久々に食指の動くオーディオ製品だ。もっとも、僕のiPodは第一世代のnanoで、もう何年もお蔵入りしているから、これも買い替えないといけないのだが。iTunesを見ると80GBほどあるから、買うとしたらClassicかな。

2009年6月8日月曜日

Kensai(賢才/ケンサイ)

変わった名前だが、新手のスピーカーだ。 Impress AV Watchの記事 を参照。

----- 追記 -----

Phile-webでも 紹介されている

----- ここまで -----

英国は AudioSmile なるメーカーの製品らしい。 ステラヴォックスジャパン が代理店になるようだ。

しかし、これ、ウーファーは一見して SEAS Excel W12CY001 に見えるし、ツイーターも、 Bohlender Graebener Neo3W ではないか? W12CY001は、たぶん国内で取り寄せたら3万円/個くらい、Noe3Wは、国内での取扱いはなさそうだが、それでも1万円/個くらいのものだろう。ということは、ユニット代に8万円/ペア、ネットワーク関係で4万円/ペア、エンクロージャーに3万円/ペアとして、自作すれば15万そこそこで作れそうだ。売り物にすると3倍にも値段が跳ね上がる訳か...

もちろん、試行錯誤にかかる時間をバイトに回せば何万円も稼げるし、ビルダーの好み(個性)が重要だというのも確かだから、ボッタクリとは思わないけれど、ハイエンド系のユニットが簡単に手に入る今日この頃としては、やっぱり自作のコストパフォーマンスの良さを思わずにはいられない。

2009年5月30日土曜日

FR88-EX

買ったは良いものの、一度も音を出すことなく放置されている 哀れな FR88-EX をどうにかしてやらねばなるまい。

さりとて、どう使おうか。サイズ的にはデスクトップスピーカーに好適なんだけど、僕の場合はパソコンが iMac だから、防磁型でない FR88-EX は、ちょっと問題がある。しかも、すでに Dayton RS100S-8 を置いているから、似たようなものを2つも作っても面白くない。

・・・と思いつつ、海外の DIY フォーラムを覗いていると、このユニット、中音域の品質がかなり良さそうなことが分かってきた。具体的には、
  • 200〜6,000Hzくらいの間の周波数特性が、1200Hz付近の小さなディップを除いてフラットで、ピークが10,000Hz以上に追いやられていること、
  • 600〜4,000Hzくらいの間は、特にHarmonic Distortionが低く抑えられていること、
  • 400Hz付近がインピーダンスの谷で、20,000Hzでも3オーム程度しか上昇していない(3,000Hzまでなら1オーム以内に収まる)こと、
といった特徴がある。能率も公称84.4dBあるから、バッフルステップ補正も考慮すると、現代的な5〜8インチクラスのウーファーに良く合う(FR88-EXはスルー、ツイーターのみアッテネーション)。

つまり、3wayのミッドレンジユニットとして、何気に美味しい使い方ができそうな気がする訳だ。後面解放か、密閉だと1〜1.5litter程度を下限に作れば良いのではなかろうか。Peが15Wしかないが、500Hz程度でローカットしてやれば、けっこう大きな入力でも問題なさそうな気がする。

密閉型で作るとすれば、平行面を少なくした先細り型とか、バッフルでの反射を少なくした球体型(B&W 800シリーズのミッドみたいな)とかが面白そうだ。

2009年5月3日日曜日

一応の完成&液晶テレビ購入

久々の投稿...

3月中旬〜下旬は、卒業校の定期演奏会のお手伝いで走り回っていたし、4月に入ってからは、授業の準備、レポート、発表etc.で全然時間の取れない日が続いてしまった。

とりあえず、スピーカーを音が鳴らせる状態に使用ということで、組み上げてみた。板が届いてから少し時間が経ってしまったので、湿度の影響で2mm近い寸法差ができてしまい、カンナ掛け、ヤスリ掛けに矢鱈と時間を食ってしまった。まだ120番までしかヤスリを当てていないので、塗装はできていない。

不満を挙げればきりがないけど、ツイーターの落とし込みが、若干、大きくなってしまって、1mmほどの隙間が空いてしまったのが悔しい。塗装の際に黒く塗りつぶすことにしよう。

ツイーターとウーファーは、約2000Hzでクロスさせている。パーツは、主にJanzen Audioのコイル、コンデンサとRIT SELECTの抵抗を使っている。完成後の測定とネットワークの設計は、 麻布オーディオ京都店 にお願いした。

内部配線材は、SUPRA Classic 2.5H(ツイーター側)と同6.0(ウーファー側)を選んでみた。深い意味はなく、ユニットが北欧(ノルウェー)なので、同じく北欧(スウェーデン)のブランドにしようと思っただけ。


まだ鳴らし始めたばかりなので、ブレイクインが不十分だが、雑味のない、クリアで広がりのある音だ。弾むような低音は、アルミコーンの特徴だろう。ウーファーの高次歪みは、ネットワークの設計の際にできるだけ潰してもらったので、耳障りではない。

話は変わって、液晶テレビを購入した。日立 Wooo UT32-HV700B と純正のフロアスタンドだ。Woooステーションは使わず、ディスプレイ直結で使っている。この部屋にもアンテナ線は来ているけど、目当ての放送以外は見ない人なので、チューナーは不要だ。

従来使っていたCDプレーヤーは、長らく使っていなかったので、撤去した。ほとんどのCDは、iTunesで管理しているし、Saffire LEから 自作のDAC を通して聴く方が音質面でも好ましい。

音質的に褒められた配置でないのと、さまざまなケーブルが入り乱れて宜しくないのは承知の上だが、HDDレコーダで録り貯めた番組を夜の空き時間に見たりするのには、やっぱりiMacの画面よりテレビの方が良い。iMacだと、どうしてもイスに座って背筋を伸ばさないと目線の高さが合わないから、リラックスできない。

・・・この2つだけで、この3ヶ月間にン10万円もかかっていると考えると空恐ろしいのだが、それは敢えて突っ込まない方向で...

2009年3月5日木曜日

自作スピーカー - 構想編(3)

自作スピーカー - 構想編(2) 」の続き。

設計の基本路線は TJL 2W を真似させてもらうとして、具体的にどう仕上げるかが問題だ。作例では20mm〜25mmのMDFで箱を作って、上から突き板を貼っているようなのだけれど、これを素人が奇麗に貼るのは簡単ではないだろう。2.5mm厚くらいのベニヤに貼ってあるものもあるが、これだとラインが残ってしまう。

かといって、シナ合板などを使うのもイマイチだろう。設計上、横幅はこれ以上ないほどカツカツなので、フロントに木口を見せることができない。そうすると、フロントバッフルがいかにも取って付けたようなデザインになってしまう。これは、僕の美学に反する。しかも、この設計では最長960mmの板が必要になるので、サブロク板だとどうしても余りが多く出てしまうのだ。

しかし、天然木の集成材となると、かなりお高くなってしまうのではないか。・・・と思って調べてみたら、意外に安く仕上がりそうなのだ。メープルやウォールナットのような銘木でなければ、シナ合板でムダの多い板取をするより合理的な値段になることもあるようだ。

今回は、地元京都の会社であること、自宅から自転車で行ける距離にあること、ウェブサイトが充実していて作例紹介もたくさんあること、セミオーダーメイドの家具なども手がけられていること、などから、 海老名製材株式会社 に依頼することにした。

補強材はホームセンターで購入したMDFで自作することとして、外側の全ての部材をゴムの木(ラバーウッド)集成材とした。文字通り、ゴムの原料になる樹脂を採取した後の材木を寄せ固めたもので、ある程度の固さと重さがあるにもかかわらず、比較的リーズナブルな価格なのが魅力的だ。もっとも、導管が大きく、塗装の際の目止めは、多少面倒かもしれない。また、 耐朽性の高い木材ではないらしい ので、内部にも塗装する必要があるかもしれない。

2009年3月4日水曜日

自作スピーカー - 構想編(2)

自作スピーカー - 構想編」の続き。

ウーファーは、 当初の目論見 どおりに、L18RNX/P (H1224) でいくことにする。本当は、Excelシリーズで揃えた方が見栄えもするし、中高音の質も良さそうなのだが、W18EX001だとペア6万円近くかかってしまうので、かなり痛い出費だ。しかも、金属コーンの共振がW18よりL18の方が高く、L18の方が設計が新しいこともあって、値段ほどの差はないのではないか、という気がする。

MTMやTMM構成のトールボーイでも良さそうだが、インピーダンスがかなり低くなるのと、2つのウーファーのエンクロージャーの容積を揃えるのが意外と難しい(内部の仕切りを斜めに付ける必要があるなど)こともあるので、ここは「普通の2wayでできるだけ大きい箱」という方針に決める。

L18を使う場合に、最大どれだけの容積まで使えるかが問題だが、 Humble Homemade Hifi の Tony Gee 氏によると、24litterのバスレフで吸音材は控えめに入れるのが最大限、 だそうだ 。また、W18の場合に、 実効24litter・バスレフ共振周波数37Hzという作例(DIY Loudspeaker Projectsの TJL 2W )もある。W18とL18は、T/Sパラメータの上では大差ないから、W18の設計は、そのままL18に適用しても大丈夫だろう。フレームも全く同形状なので、あわよくば将来W18にすげ替える、ということも考えられる。

もっとも、ただ単にパクるだけでは能がないので、設計段階で少しだけアレンジさせてもらうことにしよう。

2009年3月3日火曜日

自作スピーカー - 構想編

手に入れてしまったもの は、使わなければもったいない。買うこと自体が無駄遣いともいえるけれど...放置すれば、なおさらもったいないから、やっぱり使うべきだろう。

というわけで、スピーカーの設計に取りかかる。実は、すでに木材も注文済みなのだけれど、記録の意味を込めて構想段階から。

まず、一般的には高級あるいはハイエンドと呼ばれるスピーカーに採用されているユニットだから、目標としてはそのレベルを目指したい。現在のスピーカーは、TANNOY Eyris 2(定価だとペア25万円程度)で、13cmウーファーの2.5way。低音の伸び、量感には、オルガン曲以外では特に不満もないので、これを超えるのが1つの目安だ。

Eyris 2は、在庫処分品を半額程度で購入したから、予算としては12〜13万円くらいに押さえたい。

もっとも、トリマーやトリマービット、大きなハタガネといった工具類も揃えないといけないので、それに2万円くらいは見込んでおく必要があるだろう。これは、今後も使えるという意味で別に計上することにする。

エンクロージャーの設計とそれに伴う板取り、塗装方法などは、別途考える必要がある。予算にも絡んでくるし、加工の難易もある。ウーファーの選択や、トールボーイ型かブックシェルフ型か(スタンドが必要か)といった話もあるし、何より、素人がスピーカーを作る上でメインになるのは、やはり木工中心のエンクロージャー作りだろう。

2009年2月13日金曜日

光るバラ

出身高校の定期演奏会が近づいてきた。いまだに、毎年、様々な形で関わらせていただけるのはありがたいことだが、今年の依頼はけっこう難しい内容だ。

顧問からのリクエストは、「光るバラの花を宙に浮かせたい」とのこと。

考えなければならない点を洗い出してみると、だいたい以下の通りだ。
  1. 光源をどうするか
  2. 電源をどうするか
  3. 造形をどうするか
それぞれ相関関係にあるが、まず「光らせたい」という以上、何らかの形で光源が必要になる。あまり電力を食ったり、発熱したりするのは問題だし、中高生にも扱いやすいものを作るとなると、やはりLEDがいちばんだろう。

電源は、宙に浮かせるなら電池だが、ON/OFFが利かないのと、1時間以上は安定して光量を保ってほしいので、100VからACアダプタで取る方が確実だ。文字通り「浮かせる」のは技術的にも難しいから、黒い台の上に生けるような格好にするのが良いところだろう。

花弁、茎、葉を光らせようと思うと、LEDでまず問題になるのは、どうやって全体に光を拡散させるか、ということだ。ホールに置くのだから、遠くからでもハッキリ見えることが必要だし、舞台の照明はかなり明るいから、それなりの光量も確保したい。いわゆる高輝度LEDは、レンズで光を中心に集めることで光量を稼いでいるから、拡散させるとそれほど明るくないものが多い。

ところで、LEDは、定電流で使うのが原則だ。LEDは、順方向電圧降下を超えると急激に電流が流れだすが、定格電流を超えると急激に寿命が縮んでしまうし、破壊に至ることもある。だから、常に順方向電圧降下より大きな電圧をかけつつ、電流は一定以下に制限しなければならない。

参考になりそうな例をネットで漁っていると、LM317を定電流で使う方法が見つかった。Vout-adj間に生じる1.25Vを抵抗にかけて定電流特性を得る、という訳だ。他の作例を調べてみると、トランジスタによるカレントミラーを組み合わせたものがあったので、これもそのまま採用する。

光量を調整しやすいように、LM317による定電流回路は、固定抵抗と可変抵抗とを組み合わせた。R1が68オーム、VR1が200オームなので、最大で約18.4mA、最小で約4.66mAということになる。

カレントミラーが安定動作するためにエミッタ抵抗に0.8 - 1.0Vくらいは食わせたい。18.4mA時にエミッタ抵抗両端に0.8Vが生じるためには、約43オームということになる。もっとも、4.66mA時には約170オームが必要になるが、これだと18.4mA時には3.2V近くの電圧がかかってしまい、LEDに割ける電圧が極端に下がってしまう。

Q1はダイオード接続なので、コレクタ・エミッタ間は0.6V、エミッタ抵抗に0.8V、LM317のOut-adj間が1.25V、In-Out間が最低3.0Vなので、0.6+0.8+1.25+3.0=5.65Vとなり、電源電圧12Vだと6Vほど余裕ができるから、VR1 - Q1間にパイロットランプを入れても良い。

被制御系は、Q2 (Q3) に0.6V、エミッタ抵抗に0.8Vなので、合計10V強までならLEDを駆動できる。逆に、LEDにかける電圧が少ないと、その残り全部をトランジスタと抵抗で受け持たないといけないので、発熱が多くなってしまう。公称1.9V程度の赤色なら5個、公称3.2Vの緑色なら3個くらい、というところだ。

さて、最大の問題は、これを活かせるバラの造形ができるか、というところだが・・・

2009年2月1日日曜日

Seas T25CF002 (E0011) Millennium

Seas は、いわずと知れたノルウェーのハイエンドユニットのマニュファクチャラー。

このツイーター、T25CF002 は、Excelシリーズに属する。北米価格で約200USD/1Unit、国内価格で約55000円(ペア)程度なので、非常に高価なツイーターだ。

これは、麻布オーディオの今年の福袋(3万円)に入ってきたもので、通常価格を考えると非常にお買い得だった。が、今度はこれに合わせるウーファーの選定に難儀するという...

もちろん、金に糸目を付けないなら、同じExcelのW18EX001辺りが良いのだろうけれど、国内で買うと1個で3万円近くになってしまう。海外でも160USD/1個くらいなので、送料・手数料を考えるとほぼ同額だろう。

しかも、周波数特性だけを考えると、PrestigeシリーズのL18RNX/P (H1224) の方が優れている。W18EX001 (E0017) は、5kHzに強烈なピークがあるが、H1224だと7kHzにあるので、ネットワークを単純化できそうなのだ。H1224だと、1個で13000円程度なので、コストパフォーマンスも良いだろう。

H1224を合わせる場合、12litter〜18litter程度のバスレフ型にすると良さそうだ。

Usher KSW2-5029E

Usher Audio は、スピーカー設計者として有名なDr. D'Appolitoを顧問に迎えて、1970年代からスピーカーユニットの設計・生産を行っている台湾のマニュファクチャラー。欧米のハイエンドメーカーのOEMを幅広く手がけていて、技術力の高さと品質で定評がある。

KSW2-5029Eは、振動板にポリプロピレンを採用した廉価なウーファーで、同社の完成品スピーカーS-520シリーズにも使われている。1個たったの2980円。控えめなフェイズプラグ付き。

ぱっと見ではSeasのウーファーによく似ている。プアマンズSeasといった趣だ。

このユニットは、麻布オーディオの今年の福袋(3万円)に入ってきたものだ。 ツイーターが T25CF002 (E0011) だったので 、これはオマケ的な位置づけなのだろう。

ダンパーには、息抜き用の穴はついていない。マグネットは、もちろんこの値段なのでフェライト磁石だが、防磁型になっていて、意外と重たい。

カタログスペックでは、Fs: 56Hz、Vas: 9.8litter、Qts: 0.362とあるので、このユニットもバスレフ向きだろう。計算上は、容積7litter、ポート共振周波数60Hz程度でベストということになる。

値段は安いが、もともと台湾製は安いし、S-520シリーズの評判もなかなか良いので、期待して良いのではないだろうか。

Fountek FR88-EX

Fountek Electronics は、上海に、2003年4月に設立されたスピーカーユニットのマニュファクチャラーで、主にリボンツイーターで知られていた。

FR88-EXは、 "Proudly Made in China" でちょっと有名な(?)フルレンジユニットだが、実際のところ、あまり作例は見かけない。国内価格12000円(ペア)程度と、8cmフルレンジとしてはかなり高価な部類に入る。

スペックを見ると、Vas: 1.286litter、Qts: 0.552とあるので、バスレフ向きだろう。計算上は、容積約3.6litter、ポート共振周波数70Hz程度がベストのようだ。

裏返すと、右の写真のようになっている。ダンパーの裏側は全体的に空気が抜ける構造になっているが、隙間は狭い。このユニットは端子が半田メッキになっているが、現在は金メッキ品が流通しているようだ。

マグネットはネオジウム磁石だが、内磁型ではない(防磁型ではない)。マグネットは、熱収縮チューブとおぼしきものでカバーされている。

フレーム外周・内周とネジ穴の間隔が狭い上に、端子が大きく飛び出しているので、フロントバッフルの穴あけは慎重に行う必要がありそうだ。Fostex、TangBand、Hi-Vi Researchなどの8cmユニットとは、開口径・ネジ穴位置ともに異なるので、専用に箱を作る必要がある。

上記の通り、防磁型ではないので、デスクトップスピーカーとして使う場合には、パソコンや周辺機器の近くに置かないように注意が必要だろう。

まだ音を聞くことができていないが、わざわざマッチドペアとして出荷しているくらいなのだから、それなりに良い音がするんじゃないかと期待している。

むしゃくしゃしてやった。今は反省している。

正月から試験期間中の物欲の数々.....


詳細は、それぞれのエントリで。

Fountek FR88-EX
Usher KSW2-5029E
Seas T25CF002 (E0011) Millennium

2009年1月4日日曜日

あけましておめでとうございます

旧年中はお世話になり、ありがとうございました。
本年もご指導、ご鞭撻を賜れば幸いです。