2008年5月19日月曜日

極東奇譚( by 衣谷遊)

衣谷遊:作の『極東奇譚』を読んだ。マガジンZに連載されていた漫画で、コミックは全3巻。

民俗学と妖怪アクション(そんなジャンルあったっけ?)の折衷のような印象で、人によってかなり評価が分かれるんじゃないかと思った。伏線の多さ、難解な言葉遊び、「行間」の多いことなどが、魅力でもあり、取っつきにくさ・理解のしにくさの原因でもあるようだ。恐ろしく精緻に描き込まれている絵から受ける印象(情報量の多さ)もある。

絵が細かくて写実的な印象を与えるから、おどろおどろしさが余計に強調されていて、人によってはちょっと気分が悪くなるんじゃなかろうか。物理的な気色悪さもなくはないが、むしろ、墓地とか廃寺とかの不気味さに近い。「日本の怖い話」的な感じかな?

かなり中途半端な終わり方だったから(それでも、一応のオチはついている)、どうやら打切りになったようだ。個人的には、こういう謎めいた話は嫌いではないし、謎解きも面白かったし、ヒロインの暮緒も良いキャラだったし(途中から本筋とは逆行して子供っぽくなった気はするけど...)、キタロー君も自然消滅してしまったし(笑)、肝心の「花の謎」は解かれないままになってしまった。もうちょっと続いて欲しかったので、ちょっと残念だが、いろんな意味で頭への良い刺激になる漫画だった。

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