2007年9月18日火曜日

PFR-V1のレビュー記事

Impress AV Watch に、SONYのぶっ飛び新製品 PFR-V1のレビュー記事 が載った。もうね、知識がないのがバレバレ。「クロストークの無さ」とかいい出す辺り、 言葉の意味さえ分かってない 。クロストークというのは、ある信号経路から別の信号経路に信号が回り込むことをいう。原因はさまざまあるが、ヘッドホンの場合は左右の信号線が直に隣り合っているし、グラウンドラインも共通だ。だから、スピーカーの何倍もクロストークの影響を受けやすい状態にある。

能率についての記述も、かなり怪しい。 SONYが公表しているデータ では、能率は93dB/mWだ。同記事は、これを「感度は93dB/mWと比較的高く」といっているが、そうか? ふつう、コンシューマ向けヘッドホン/イヤホンでは、100dB/mWを超えるのが常識的だ。ポータブルオーディオのヘッドホン出力が2.5mWとかのレベルなので、93dB/mWだと最高でも96dBくらいしか出せない。スタジオモニター用のヘッドホンでは91dB/mWなどの製品もあるが、そういうのは例外だ。スピーカーとして見た場合は、93dB/ W/m なら、確かに比較的高能率だが、それとは単位が違う。mW単位での表記は、ふつう、ヘッドホンなどにしか用いない。だから、 PFR-V1は高能率ではない

利用方法については、かなり無理をして書いているようだ。わざわざ5万円も出すなら十分に良いヘッドホンとヘッドホンアンプがセットで買えて、なおお釣りが来る。音が漏れて構わない環境なら、 BOSEのWave Music System でも買った方が何倍かマシだ。

まあ、もともとのコンセプトが意味不明なので、用途を思いつけなくても仕方ないのだが、結論に窮するようなレビューはしない方が良いと思う。音質だの音場感だの云々の前に、用途のない道具をわざわざ買う意味はないのだから、そういう話だけ書いても意味がないのだ(しかも間違いだらけだし)。

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