2007年9月2日日曜日

Macで利用可能な音声ファイルの覚書き (3)

ロスレス圧縮(可逆圧縮)について – その1

Apple Losslessおおむね理解
Macユーザにもっとも知られているであろうロスレス圧縮。Apple Lossless Audio Codec 略称として「ALAC」が用いられる。通常、Mpeg4-Audioコンテナに格納されるので、拡張子は .m4a でAACと同様。AACとの区別は、ファイルサイズを見るのがいちばん簡単である。

技術的にはクローズでプロプライエタリ、つまり、仕様が公開されていない。そのため、iTunesユーザ以外にはまったく受け入れられていないといって良い。したがって、iPod以外のポータブルプレーヤーでは対応していない(仮に対応させたくても、できない)。しかし、リバースエンジニアリングによって、デコーダが頒布されている(ここここ にある)。

曲にもよるが、おおむね40〜60%の圧縮率がある(650MBのCD全体が、およそ250〜400MBになる)。QuickTimeのライブラリとしてCoreAudioレベルで提供されているので、G4/G5/Intelいずれのマシンでも最適化された状態でエンコードできるようで、速度的にはかなり優秀な部類(Windows版QT+iTunesに関しては不明)に入る。

FLACおおむね理解
Free Losless Audio Codec の略。文字通り、フリー、すなわち仕様がオープンで改変自由かつ無償で利用できる、ロスレスのオーディオフォーマット(ただし、かつてはGPLを採用していたが、現在は修正BSDライセンスである)。iTunes では標準状態で取り扱えないため(今後もApple自身が対応させる可能性は低いと思われる)、Macの世界ではあまり一般化していないが、古くからある由緒正しいロスレス形式である。

単体で存在する場合は、拡張子 .flac または .fla が用いられる。OGGコンテナに格納可能で(FLACプロジェクトがOGGプロジェクトに合流し、OGGの可逆圧縮形式として採用されたため)、その場合の拡張子はコンテナのそれである .ogg となる。

圧縮率は、おおむね40〜60%。ALACに比較すると、Macでのエンコード/デコード速度は速くないが、一般的に見れば比較的速い方であるといわれる。シークは比較的速く、正確。

iTunes(QuickTime含む)で再生するには、XiphQT を用いる。

Monkey's Audioおおむね理解
ロスレスのオーディオフォーマットとしては古参に数えられる。フリーソフトであり(フリーソフトウェアではない)、ライセンス料はかからない。ソースコードとSDK が提供されており、比較的自由な条件で利用が可能となっている(GPLによるフリーソフトウェアに組み込むことも可能)。

拡張子は、.ape

圧縮率は比較的良いとされるが、エンコード/デコードに要する時間が長く、シークも細かく行えないとされる。

Macでは、現在のところ、libsndfile ライブラリを搭載したソフト以外では再生できない。つまり、XiphQTを用いればiTunes等で利用可能なFLACと異なり、Monkey's Audioファイルを再生するには別途対応したソフトを用意する必要がある。とりあえず、AIFF等に変換するだけで良いなら、以下のページが役に立つ。
Monkey's Audio for Mac
..... to be continued.

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